ジムニーの取説 オートライト編
みなさんこんにちは。今回は、タイトルにもある通りジムニーの取説ということで3型以降は強制的に装着されているオートライトについてです。私のYOUTUBEなどで取り上げても一番質問や疑問が多い装備のひとつではありますが、最近の車は当たり前のように装着されています。現在ジムニーをお乗りの方は知っていることばかりかもしれませんが、オーナーの方は復習として、これからジムニーを購入、納車待ちのかたは予習としてお楽しみください。
まず前提としてですが、我が家のジムニーをベースにお話しをすすめていきます。我が家のジムニーは『3型 XC AT車』ですので、グレードやMT車などで若干の違いなどがあるかもしれないのでお気をつけください。
画像はヘッドライトのスイッチ部分ですが、ご覧の通りスイッチのポジションは3つです。真ん中のAUTO位置がデフォルトです。AUTOライトなので周辺の明るさに反応してヘッドライトのON,OFFを切り替えてくれます。この明るさの感度はどうやらある程度調整できるようですが、それはまた別のお話しにします。明るさに反応するので高架の下などをくぐれば即座にライトが点灯します。高架はだいたい一瞬のことなので正直いちいち反応するのは少し邪魔くさいと感じます。走行中は基本的にライトのスイッチはAUTOの位置がデフォなのでスイッチを触ることはありませんが、停車中など任意でライトを消したいときや、スモールを点灯させたい時はスイッチを下にひねります。
ライト消灯時はスモールを点灯させることができますが、スイッチから手を離すとスイッチはAUTOの位置に戻ります。停車時などにライトを消灯させたいときも同様にスイッチを下にひねって手を離せばライトはAUTO位置に戻ります。周辺が暗い状況では常にライトは点灯していますが、停車中であればスイッチを下にひねると消灯させることができます。上手に使えば意外と便利で、走り出すとすぐにライトを点灯してくれます。
画像ではスイッチを上にひねったところですが、上にひねるとライトを点灯状態でキープしてくれます。スイッチから手を離してもAUTO位置に戻ることもありません。どんな状況でも常に点灯させたいときには上にひねれば常にライトを点灯させることができます。
と、ここまでは特に問題もなくオートライトを使うことができると思います。問題は、ハイビームです。
画像上はロービーム、画像下はハイビームですが、この切り替えもオートなのです。楽でいいじゃんと思いますが、この制御がポンコツすぎて実用域に達していません。この機能は普段運転中に周りに気を遣って運転できる人の補助的なものです。
オートライトですのでスイッチはAUTO位置で奥にスイッチを倒すとハイビームに切り替わりますが、スイッチがAUTOの位置ではハイビームもオートハイビームになり画像のようにハイビームのマークの真ん中にAの文字が入ります。さらに、オートハイビームでハイビームになっている時は隣に通常のハイビームのランプも点灯します。ですので、オートハイビームの作動状況はメーター内で確認できます。この状態で作動条件が整えば、ハイビームに自動で切り替わります。が…周辺の明るさはもちろんですが、時速は30km/h以上だったりといろいろと制約があります。そもそも、時速30㎞/h以下の市街地ほどハイビームが必要なのに以上でしか作動しないとか…。周辺に街灯などが多くあるような場面でもなかなかハイビームには切り替わってくれませんし、少し離れたところに前走車がいる時はハイビームになったと思ったらすぐロービームに切り替えてパッシングのような挙動をしたりと、トラブルになりかねないような代物です。ですので、先程お話しした周辺に配慮ができる人の補助程度のものだということがおわかりでしょうか?周りに配慮ができない人、オートハイビームに頼り切った運転をする人は何かしらのトラブルだったり、周囲を走行する車(歩行者にも)の迷惑になっていると思います。
一応これを回避する方法もあります。
ライトをAUTOではなく点灯位置にしてハイビームにすることで通常の手動による切り替えにすることができます。これにより、低速走行時の住宅街や街灯が多い道路でも常にハイビームにすることができます。ということで結局オートハイビームをキャンセルするためにオートライトもキャンセルしないといけないというとんでもない仕様です。何か問題があったら運転する人の責任という無責任な仕様なのです。メーカーさんしっかりしてください。
さらにこのオートライトには問題があります。昼間でも雨天時などは雨量にもよりますが、かなり暗くなることもあります。高架の下をくぐる時は異常な反応ともいうべきスピードでオートライトはヘッドライトを点灯させますが、雨天時などの薄暗い状態ではライトが点灯しません。私は雨天時などでもできるだけライトを点灯させたいのです。ということで、手動でスモールを点灯させて走行すればいいだけなのですが…。スモールは手動で点灯させてもスイッチはAUTO位置に戻ってしまうのです。結局、手動でスモールを点灯させても高架をくぐってしまうと、ヘッドライトが瞬時に点灯、その後すべて消灯というとんでもクソ仕様!安全のためにスモールを点灯して走行しているのに…。要はヘッドライトを手動で点灯しろということです。こんなことならオートライトはないほうがいいレベルです。
みんながちゃんとモラルを持って車を運転すればこんな装備が強制装着されることはなかったでしょう。仕事柄夜明け頃に運転することが多いのですが、なんのためにか我先にとヘッドライトを消灯して走行している車、対向車がいるのにいつまでもハイビームで走行している車、トンネル内の無灯火走行など多いこと。
話しはそれますが、もう一つ気になることがあります。それは、ウィンカーを出さずに車線変更、右左折する車も非常に多いです。これもそのうち何か対策されて変な装備が強制装着とならないように是非気をつけてもらいたいです。
ということで最後は愚痴になってしまいましたがジムニーの取説、オートライトについてお話しさせていただきました。いかがでしたでしょうか?文才のないブログですので言葉足らずだったり意味の分からない文法になっていたりと逆に混乱させてしまっているようでしたらごめんなさい。動画では実際にライトを触りながら説明していますので、ぜひ動画も合わせてご覧ください。
今回は、ここまで
ありがとうございます。
ディスカッション
コメント一覧
最近、ジムニーを納車した者です。ブログを楽しく拝見させていただいております。私も、ヘッドライトの操作には違和感ありありでした。また、先日の仕事帰りの際、後続のタフトが一瞬遠目状態になることを腹立たしく思いながら運転しておりました。車の自動化は考えものですね。
一点気になったことがあってのでコメントさせていただきます。それは雨天時等でのスモール点灯についてです。私は以前からスモール点灯での走行は危険と考えていました。本人は安全のために点灯しているつもりでも、スモールでは対向車が近くに寄らないと気づけず点灯が無意味な状況も多々あります。それなら最初からヘッドライトをつけた方が良いのではという考えです。おそらくメーカーもこのあたりのことを考えて、スモールでの走行を不可にしてきているのではないかと思います。
コメントありがとうございます。
スモールの件、なるほどです。確かに、雨天時などヘッドライトの光量が必要な場合はスモールでの運転は危険ですね。
しかし、ヘッドライトが必要とまではいかない場合(オートヘッドライトが点灯しない状況)では、もちろん周囲の車のほとんどが無灯火、
点灯しているのはプロのドライバー(トラックなど)の場合です。
スモール+フォグという使い方もあると思いますが、そういった操作を車側が受け付けない仕様になっているのが私は気になりました。
ちょうど我が家にはスバルのアウトバックという車があります。
この車の制御は割と優秀で、ハイビームはアダプティブヘッドライトになっています。
ざっくりですが、暗いところだけをハイビームで点灯してくれますし、雨天時のヘッドライトが必要ではなさそうな暗さの場面でも、ワイパーが数回稼働するような状況ではヘッドライトを
点灯してくれたりします。
ここまでの制御ができてようやくスタートラインといったところだと、ジムニーを乗ってみて感じました。
とりあえず、法令で必要だから付けましたという程度のお粗末な装備であることは否めないのかなと思います。
しかし、ジムニーはそんなことさえ些末なことだと感じてしまうほどの魅力的な車ですね。
これからもお互い、よいジムニーライフを送りましょう。
長文にて失礼しました。